こんにちは さだまつひろゆきです。
サンタキッズのイベントカードには様々な効果がありますが、これまでいろんな調整をほどこしてきました。
ここでは、その中で大きく2つの調整についてご紹介したいと思います。
1つ目は、カードの山札の準備についてです。
初期はすべてのカードをシャッフルしていたのですが、当然ながら、かたよりがひどくゲームがすぐに終わってしまったりとても長くなったりしていました。
それを改善するためにざっくり3つの山にわけて、そこに「もうこんな時間!」というゲームが終わりに近づいていくためのカードを均等に混ぜるようにしました。
これによってプレイ時間をある程度均一にすることはできました。(パンデミック方式ですね。)
次に、序盤に出るとあまり効果がなかったり、効果が効きすぎてしまう可能性のあるカードがいくつかありました。あまりにも振れ幅が大きく初プレイの体験を著しく下げる可能性があるため調整することにしました。
それを改善するためにカードの背面に1~3の数字を書き、その数字ごとにシャッフルして重ねるようにしました。(世界の七不思議っぽい方式ですね。)
しかし、全部ランダムにシャッフルするほうが毎回プレイ感が違いリプレイバリューがでるのではないか?逆にいつも同じようなプレイ感になって飽きてしまうのではないか?という懸念もありました。
テストプレイをかさねて見ると、それは杞憂でした。
安定した面白さを保証しつつ毎回プレイ感が変化するようになり遊びやすくなったと思います。最初のセットアップの手順が(全部いっぺんに混ぜるより)少し手間になってしまいましたが、全体的には良くなったと思っています。
一番大きいのは、これによってゲームに「序破急」という流れを作ることができたことです。ゲームの展開に合わせてカードを練り直し、さらによい流れが生むことができました。
もう1つは、僕はわりと意地悪なカードは好きなのですが、最近はあまり好まれない傾向にあります。
しかも、このゲームはクリスマスにみんなで楽しく遊んでもらうゲームです。友情破壊ゲームになってしまうのは避けなければなりません。
だからといって、ソロ感の強いゲームにはしたくありません。参加者全員がボードゲームを通じてある種のコミュニケーションをしていくことがボードゲームの醍醐味だと思っています。
なので、友情を破壊せずに、みんなが絡み合うようなイベントになるように調整をすすめました。
例えば、「プレゼントちょーだい!」というカードは、誰かからプレゼントをもらうのですが、かわりにベルをわたすという対価を用意して不利になりにくくしました。
また、「パパサンタが呼んでるよ?」というカードは、誰かを工場に強制的に移動させるのですが、みんなでじゃんけんして誰にするか決めるように運の要素を追加しました。工場に行きたい人は勝ちたい!行きたくない人は負けたい!とそれぞれの思いが混ざり合ってとても面白くなりました。
とはいえ勝ち負けのあるゲームですので状況によって不機嫌になってしまうこともあるでしょう。しかし、勝ち負けがあるからこそ自分の思いをゲームが乗っかって面白い体験になるのだと思っています。それを含めて楽しんでもらえればと思います。
ちなみに、このゲームには全員を強制的に移動させるというようなちょっと強めのカードもあります。
移動したい人、したくない人の気持ちが混ざり合って非常に盛り上がるのであえて入れています。
つまりこのゲームは、参加者みんなが絡み合って盛り上がれて、友情を破壊しない。そんなゲームに仕上がってきていると思います。それって、クリスマスにピッタリなゲームだと思いませんか!?
是非みんなで楽しんでいただけたらうれしいです。