ゲーム中にギスギスしないための工夫

2019-08-28
ウニゲームス

『カリフ』ではボードゲームに慣れていない方やボードゲームにおける妨害行為などのギスギスした険悪な雰囲気が苦手という方向けに、意地悪な行動が発生しづらい工夫をしてあります。イスラームでは寛容や慈悲を重視するため、他プレイヤーへの妨害が頻発するとゲームの内容にもそぐわないので、システム面で意地悪が起こりづらいように配慮しました。

「ボードゲームは怖い、昔いじめられたことがあって苦手……」という方はぜひご覧下さい。

工夫その1. 自分と他のプレイヤーとの得点チャンスが同時

    『カリフ』では「徳」と「名声」の2種類の勝利点が存在します。この2つは「礼拝」や「犠牲祭」、「断食月」を行うことで獲得できます。 『カリフ』はすごろくなのでこれらのマスに止まった時に礼拝や犠牲祭などを行うのですが、これらはそのマスに止まったプレイヤーだけではなく全プレイヤーが一斉に行います。そのため自分が徳を積むために礼拝しようとすると、すべてのプレイヤーが同時に徳を獲得することになります。他のプレイヤーの得点の阻止をしたまま自分だけ得点することがとても難しくなっています。

    工夫その2. 妨害すると勝利点やお金にペナルティ

    『カリフ』ではルール上他プレイヤーへの直接攻撃が可能です。しかし攻撃を行おうとすると「徳」が下がります。また妨害に必要な資金も高額で、簡単には他プレイヤーへの攻撃ができません。

    工夫その3. 他プレイヤーを助けると見返りがある

    ゲーム中カリフに就任するためにはイジュティハードに3回以上成功しなければなりません。イジュティハードを成功させるには他プレイヤーに同意してもらわなければならないため、他プレイヤーからの協力が不可欠です。このイジュティハードの時、協力したプレイヤーには勝利点やお金などの多彩な見返りが与えられます。

    またカリフになったプレイヤーと結婚している場合、自分がカリフにならなくても勝利点を獲得できます。自分がカリフにならず、他のプレイヤーを支援して勝つ戦略もとれます

    このように『カリフ』は他のプレイヤーを妨害するより、協力しあう方がより勝ちやすいゲームになっています。意地悪が普通のボードゲームでは珍しい(?)優しくて利他的なプレイヤーに有利なバランスを楽しんでください!

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